住宅ミニ知識

リフォームのお話 〜第3回〜

 ④設備工事
 部分的な改修で、使い勝手や快適感が大きく変わるのがこの工事です。主にシステムキッチン・ユニットバス・システムトイレ・システム洗面化粧台への交換があります。システムキッチンについては、旧来のものに比べると開き扉がほとんどなくなり、スライドドア式(引き出し式で手前に引くタイプ)が主流になっています。その為収納量も圧倒的に多く、収納アイテム(調理器具・食器・調味料・びん缶類・食品)に応じたスペースも用意されており、これに同じ仕様の食器棚やカップボードをセットすれば収納量や使い勝手は格段に良くなります。サイズやグレードで価格に差が出ますか、スタンダードタイプのものでも充分機能は持ち合わせているので、低価格帯のものを選び必要なオプションを追加していく方法も良いでしょう。仕様の大きな選択肢として以下の二つがあるので慎重に検討して下さい。

○その一 電磁調理器(IHクッキングヒーター) 
・ガスコンロのような燃焼式ではない為、室内の空気を汚さず防火対策の簡略化(=内装制限の緩和)などのメリットがあります。
・鍋底のみを加熱するため調理時の放熱が少なく厨房の暑さはガスコンロに比べて格段に低くなります。
・ガスコンロの様に排気熱を利用して鍋全体を包み込むような加熱ができないことには、若干のパワー不足を感じます。
・水蒸気の発生が少ない分、天板や周りの壁・トッププレートの油汚れも少なく、清掃が簡単に出来るので清潔さが維持されます。
・電磁調理器使える鍋には制限があり金属のものしか使用できません。IHクッキングヒーターに使用する鍋は鉄が最適で、
 鉄以外の金属の鍋では熱効率が下がるようです。
・ガラス製や土鍋、電気抵抗の小さいアルミ製や銅製、底の丸い中華鍋等は、オールメタル対応IHなら使うことが出来ます。
 (オールメタルのIHは割高となります)
 電磁波全般の健康への安全性・危険性は証明されていませんが、少し気に掛かるところかもしれません。
 弊社にて、IHに関する資料をご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
・価格面ではガスコンロと比べて20万円前後、電磁調理器の方がコストアップ(本体価格差)となります。

 加熱調理にこだわる方はガスコンロ派、より一層の安全性やお手入れ面を考えたら電磁調理器派といったところでしょうが、充分に検討することが大事です。

○ その二 食器洗浄機(食器洗い乾燥機)は次回に続きます。

モリス住宅総合研究所 監修

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