住宅ミニ知識

リフォームのお話~第2回~ 

 

②増築工事
 前回 リフォームのお話~第1回~①でお伝えしたように、増築工事は建ぺい率や容積率そして確認申請などの問題に加えて、従来の建物本体の耐震性や経年変化による今後の耐用年数(大きなメンテナンスを含む)を考慮しないと、増築して年月があまり経たない内に本体が疲弊して建て替えなければならないこともあります。
1階部分を増築する場合は、増築工事部分の費用+ジョイント部分(横に接する箇所)の解体ならびに復旧工事の費用が掛かります。
2階部分の増築工事については、1階の天井ならびに屋根解体工事や養生他取り合いの工事等複数の雑工事が必要となりますので意外と費用が掛かると考えておいた方が良いでしょう。
又2階部分の増築の場合は、下部に当たる1階部分の構造を補強する必要がほとんどの場合生じますが、本来必要な通し柱などへの交換は難しいので、当初からの2階家と同等の強度を得ることは難しいと言えます。

③部分的改修工事
屋根の葺き替えや外壁の張り替え工事や板金工事(樋工事も含め)は、前回の①全面改修でも触れましたが、全て行えば外観上は見違えるようになります。
 外壁のリフォームで窯業系外壁材(主原料としてセメント質原料および繊維質原料を成型し、養生・硬化させたサイディング)を使用する場合は、目地のコーキングが10年から20年位で劣化するので打ち直しを含めたメンテナンスが必要となってきます。その機会に一緒に塗り替えをしたり、張り替えを行うケースも多いようです。
メンテナンスにはその他、防蟻工事(10年から15年位でチェックならびに再施工が必要)が有りますが、基本的には家全体の定期的なチェックが必要で、丁寧に使用することや雨水や湿気に注意することが大切です。
 内部では、クロスの張り替え(クロスから塗り壁にするケースもあります)やフローリングの張り替え・和室を洋間にしたり、間仕切りを取り付けたりと住む人の変化や各所の劣化により様々な工事が可能です。

 リフォームは、10年・20年・30年後の生活の変化(家族構成、高齢化、価値観)を見据えたプランや設計をしてくれる住宅会社を選ぶことがとても大切です。

 例:子供部屋を当初は大きな一間とし、高学年になった折に間仕切り等を設置する=設置を前提とした下地や位置関係を確保しておく
 例:外階段取り付けを可能とした、将来夫婦のみになった時に2階を賃貸として貸すことを前提とした設計 等

モリス住宅総合研究所 監修

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