住宅ミニ知識

住宅四方山話 〜第17回〜

【住宅四方山話】 第17回          

エネルギーを考える そのⅡ

②今後のエネルギーは

 東京電力管内ではこの夏の電力需要に対応するため、老朽化し休止している火力発電所を急遽メンテナンスし稼働させたり、タービン式発電機を何機も購入し少しでも電力を補うことを進めています。
今後のエネルギー供給システムの中、長期的な予測として次のことが言えます。

原子力発電を積極的に推し進めている国(ロシア、フランス他新興国)
否定している国(ドイツは全て廃炉の決定、イタリアも国民投票で廃止の方向が下された)
現状維持を暫定している国(アメリカ)があります。

 日本は今後どうなるのか、国民一人ひとりが正しい情報を選別し冷静に判断した結果で方向性が決まると考えます。
安全・効率的で地球環境に優しい代替エネルギー供給システムが開発されればおのずとそちらの方向にシフトしていくことになりますが、その種類として電力エネルギーがベストであり、化石燃料(石油、石炭、天然ガス)など燃焼させエネルギーにしていくことは地球環境に悪影響を与えるため、少なくしていくべきです。
しかし新興国の多くはこれらエネルギーに頼るしかないのが現状です。

 また、深海にあるメタンハイドロームなども新しいエネルギー源として注目されているもののひとつです。
もっとも現実的に推移してきているエコロジーな太陽光発電については、集光発電基材の進歩により発電効率も上がっており、さらに家庭用蓄電池の開発(最近開発されたが、今後低コスト化が進むと考えられる)による効率的な電気の使用も可能となり、政府も太陽光発電を推し進める政策を打ち出しています。
小さな発電、このような考え方をコンセプトとして、地域毎で可能な小規模発電を模索する動きもあり、小さな水力発電所などはもっとも注視されています。
代替エネルギー供給システムとして早くから進められてきた風力発電については、初期コストの高額なこと、設置場所により発電効率に大きな差がでること、居住地域との距離による高周波被害の問題などが最近になってクローズアップされており、これらのリスクの軽減もしくはクリアすることが直近の問題です。
 発電効率の面では、羽の外周に縁を設置することで三倍以上の発電を可能とした画期的なシステムを日本の大学研究者がつい最近開発したことが報道されています。その他、波による発電や、海水の温度差(水面近くと深海部)による発電がありますが、実用化するには時間と条件も必要です。
しかし地熱発電(温泉なども含む)などは限定的に国内でも実用化されています。

次回は、「省エネは」のテーマでお伝えします。

モリス住宅総合研究所監修

一覧へもどる
  • 家を建てたい
  • 住宅の施工実績
  • 住宅ミニ知識
  • 資金について
  • 工事の流れ

お問い合わせ

建設・設計(中部営繕センターまで)

TEL.0547-35-4452

土地・不動産(平成開発まで)

TEL.0547-37-8188

Copyright (C) 2010 CEC GROUP. All Rights Reserved.