住宅ミニ知識

住宅四方山話 〜第13回〜

【住宅四方山話】

緊急レポート(液状化現象)Ⅰ

今回の東日本大震災は、私たちが経験したことのない巨大地震とそれに伴う想像を絶する津波の大きさと被害には言葉を失いました。

今回の地震発生のメカニズムは太平洋プレートと北米プレート同士が太平洋沖の境界で互いに押し合った結果、数百キロに及び太平洋プレートがせり上がり北米プレートが沈み込んだ衝撃で起きたといわれています。

 ※ マグニチュード=地震のエネルギー規模(大きさ)を表す単位で、マグニチュードの数字が1増えると、地震のエネルギーは32倍に、2増えると32×32で1024倍になる

 ※ 震度=地震動の強弱を示す量で、計測された地点毎の数値を10階級の震度階級表で表す津波被災地あるいは福島第一原発放射線被害関連のニュースは毎日メディアで放送されていますが津波以外で地震の直接的な被害である液状化現象が今回の地震では広い地域で発生している事実はあまり知られていません。千葉県や茨城県などで埋め立て地を中心に広範囲で液状化現象が起き、多くの一戸建て住宅が傾斜、沈下する被害に見舞われました。

  液状化とは

地震によって地盤が一時的に液体のようになってしまう現象です。埋立地や河口など水分をたくさん含んだ砂質の地盤で発生する現象で、地盤の上の建物を傾かせたり沈ませたりします。

■液状化のメカニズム

 ※横浜市危機管理室・液状化マップより 一定のバランスを保っている地下水で飽和した状態にある砂層が([1]の状態)、強い地震によって揺すられると、砂と砂のすき間にある水に圧力がかかり、砂同士のかみ合いがはずれます。そして、ついには砂の粒子のかみ合わせがはずれてしまい、砂の粒子は水の中に浮いた状態となります。([2]の状態)その後、押し出された水が砂とともに地表にあふれ出します。([3]の状態)このように地盤があたかも液体のようになる現象を「液状化現象」と呼んでいます。

以降、次回へ

モリス住宅総合研究所 監修

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