住宅ミニ知識

メンテナンスのお話 〜第4回〜

最近の基礎には風窓が無く、「基礎パッキング工法」(基礎天端と土台の間に20ミリ程度のパッキンを点在させパッキン間の隙間で通気、換気させること)を仕様としている住宅会社も多くなってきています。

この工法は、

①風窓部分の鉄筋、モルタルの欠損部分を無くすことでの基礎の強さをハイレベルで保てること。
②通気、換気の死角を無くせること(風窓だと基礎の角部分や内部の基礎部分の空気の動きを大きく遮断される)。
③モルタル基礎部と木材土台部をパッキンで隔てることにより湿気の伝わりを押え、土台の調湿面積をふやすことができる。
などお勧めの工法と言えます。

加えて「ベタ基礎工法」(基礎内側部の床下全面に鉄筋・モルタルを施工し、基礎立上げと底盤を一体化させる)も基礎の強靭さが増し、土中からの湿気を遮断するのでお勧めします。 

床下の点検は、住宅の施工会社が主に以下の要領で点検します。

1.シロアリや害虫の点検
2.湿気状況の点検
3.カビや腐食の点検
4.通気や換気の点検
5.基礎や土台、大引き、根太、断熱材等の点検
6.漏水や配管等の点検

 床下に大きく被害を及ぼすものは湿気や漏水による木部の腐食やシロアリの被害が主です。これらの特性と予防方法(新築時の工法選択も含め)をお話しします。

○木材腐朽菌

木材腐朽菌とは、木材を腐らせる菌で、きのこの種類です。
繁殖温度は、25~30℃が最適とされていますが低温でも活動します。
住宅の中で腐れが発生しやすい場所は、床下、浴室、台所等の水廻り部分など湿気が多い場所で、このような場所は、腐朽と同時にシロアリの被害も受けやすいといえます。
調湿対策として共通していえることは、「基礎パッキング工法」や「ベタ基礎工法」の選択や浴室をユニットバスにすることや、建物の外周部分を遮蔽物(物置等)で大きくふさいでしまうことがないようにする事です。

モリス住宅総合研究所 監修

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